インターネットの情報はほどほどに。

 クリニックの外来や大学病院で診療を続けていると「インターネットにはこう書いてありました」とインターネット上の情報を鵜呑みにされている方が意外と多いことに気が付きます。はっきり言いますと「インターネット上の情報は全く信用性がなく間違いが多い」です。特に医療に関する記事は「出典(evidence)が明記されている」あるいは「学術団体が公表している」という内容以外はもうほとんど信用できません。

 例えばがん治療でよくテレビになりますけれども、インターネットや誰から聞いたとか、友人から勧められたとか、そういうあやしい治療は信じてはいけないと考えています。もちろん色んな気持ちはよくわかるのですが、医療は科学ですので科学の裏付けがないものに手を出してはいけません。少なくとも私は科学的データの裏付けがないものや少ないものは採用していませんし採用したいとも思いません。

 わが国の歯科医師は少なくとも大学歯学部で6年間+1年の臨床研修という専門教育を受けています。私の場合、大学歯学部と研修医と博士課程で計13年、さらに大学の医局員・非常勤医・開業医として学会に参加したり日々の診療をする中で日々進化する歯学を科学として捉え研鑽を続けています。それでも日々の診療の中でどうしても偏りが生じてきますので、公平で公正な情報を得られるように日々努力しているのです。

 もし不安だったら、かかりつけ医にぜひ聞いてください。インターネットよりも正しく、明確で、あなたのためになる情報を提供してくれると思います。

 ※2016年11月25日Blog記事「本当に価値のあるものを」もご参照ください。